女性にとっての家事・育児・仕事

月並みではありますが、働く女性にとって、子育ては大変です。
というと、ああ〜また、ウーマンリブ系の話?ジェンダー?なんて毛嫌いされるかもしれないけれど、子供を産んでみて、私自身が気づいたことです。

子供ができる前は、子育ては大変だろうな…くらいにしか思っていなかったし、だからかもしれないけれど、女性の権利云々みたいな話も、面倒なことを言う人がいるもんだくらいにしか思っていなかったのです。

でも、子供を産んでからわかったのだけれど、子育てと家事の両立すら大変。それに加えて、仕事となるともっと大変かと思うわけで。
保育園に入れてしまえば、その間は、仕事に時間を費やすことができるわけだけど、帰ってから家事をして、子供の世話をして…。
子供の世話も、ただ、風呂に入れる、ご飯を食べさせるということだけではなくて、子供に寄り添ってあげる、スキンシップをする、お話を聞いてあげるということも重要になってくるわけで。

何をするにも子供の時間を優先しなければならないわけで。
自分が眠くても、具合が悪くても、遅くまで起きていたくても、ご飯の準備がしたくなくても、趣味に時間をつかいたくても、勉強に時間をつかいたくても、人に会いたくても、お風呂にゆっくり入りたくても、お風呂に入りたくなくても、ゆっくり本屋に行きたくても、ゆっくりご飯が食べたくても、子供の機嫌を優先して考えて行わなければならない。

もちろん、年齢があがれば、言ってわかってもらえるようになるだろうからその負担は軽減されるかもしれないけれど、年齢があがれば上がったで、また違った問題が出てきて、複雑になってくるだろうし。

と、そんなことをつらつらと最近思ったのも、同業者の女性が、ちょうど仕事と子育ての板挟みの状況に置かれていて、復職したのちの自分のことが重なって見えてきて。

子育ては、「誰かにかわってもらえること」と「誰かにかわってもらえないこと」があって、「誰かにかわってもらえないこと」を重視してうまく動けないでいると、「誰かにかわってもらえばいいじゃん」と周囲にいわれるけれど、それができないからうまくいかないわけで。

たとえば、幼稚園に入ったばっかりの子のお迎えという行為自体は、誰でもよいかもしれないけれど、その子が新しい環境におかれたストレスを軽減させてあげられるのは、母親(その子のことを一番理解している人)でなければならないわけで。となると、お迎えは母親が行くのがベストなわけで。

あ、ここで補足。何らかの理由で父子家庭だったり、ばばちゃんが面倒みている場合は、もっともその子の24時間を理解している人なので、そういう意味では母親とは限らないけれど。そういった人は、その子にとっては、代替可能なわけではないでしょうし。

ずっと母親がお迎えに行くという話ではなく、その最初の一か月くらい、母親がお迎えすることの必要性を、周囲がどうして理解してくれないんだろうとおもったりして。

大部分の子育てが、母親が中心で行われており、その結果、子供にとっても母親が先に示した代替可能ではない人なので、どうしても子育ての意見が女性から発せられる。そうなると、その意見は、「女性」の意見として汲み取られ、女性の甘えとして理解される。だから女性はだめなんだと。

子供を産むことは女性にしかできないので、「女性」の権利であったり、「女性」の意見として言われてしまうのは、しょうがないのかもしれない。でも、子育ては結果的に大部分が女性を担っているのであって、他の人もその女性と同じ状況に置かれる可能性があるのだということを理解してほしい。
何らかの理由で母親がいなければ父親が、子供にとって代替可能ではない人になるということ、母親と父親がいなければ、祖父が祖母が、代替可能ではない人になるかもしれないということ。そういうことを考えれば、多くの女性が置かれている立場をもっと柔軟に理解できるのではないかと考えたりするわけで。

男性に子育てをしろと言っているわけではない(してくれたらうれしいが(笑))。せめて、女性がそういう状況におかれていることを理解してほしい。男性が現在の長時間勤務や付き合いの酒飲みが可能となっているのは、男性と一緒に作った女性の子供を、女性が世話しており、その女性が働いているのであれば、そのフォローを女性の職場の人たちや友達してくれているから(してくれていないからいろんな問題があるわけですが)なんですよ。それを理解せずして、同じように働くことを女性に求めるのはおかしくないですか?と思うのです。もちろん、給料分の働きは必要だと思うけれど、給料以上の働きを求められてもね。

ミルクをあげる、おむつを取り替えるだけが子育てではないからね…。

もちろん、子供に、自身の仕事や生活の仕方について、理解してもらうことは必要だと思うけれど、それは一朝一夕に成し遂げられるわけではなく、時間が必要。
育休を長くとった分、そのことを子供にも理解してもらえるような休暇としたいと思う今日この頃なのでした。

あ、注意書きとして(笑)。
うちの旦那さんは、いろいろとやってくれるので、旦那さん批判ではありませんよ。一般論として書いたまでですよ。
あと、個人的な意見(それを理解して結婚したんだろうとか、子供を作った時点でわかっていただろうとか、じゃあ、子供を作らなければよかったじゃんとか)はいろいろとあるでしょうが、あくまでも構造の問題として考えていきたいと思っています。

10時から仕事をしようと思っていたら、15分オーバー。

と、まとまりなく終わります。