3日目ー29日 釧路湿原編

今回の切符は、札幌から釧路までの夜行を利用したもの。往復一万円で指定席も取れます。帰りは、これまで来た道を戻るだけ。初日の日記にも書いたように、知床斜里・釧路間の三分の一ほどが釧路湿原。帰りは、釧路湿原を堪能しました。


知床斜里発15時14分発の夏期間臨時列車に乗り、いざ釧路へ。途中、緑という駅と摩周で何分かとまり、18時9分に釧路湿原駅下車という感じの動きです。


途中、摩周駅で足湯に。最初、足湯があることを知らなかったので、電車の中で寝てすごそうかと。すると、電車の中にいた人々がほとんど下車したんですよ。ん?っとおもって外を見てみると、なんと駅の外に足湯が。


旅の疲れを癒すため、急いでいってつかりました。みんな気持ちよさそうに入っているけれど、私はどうしてもお湯が熱すぎて入ることができない。。。な〜ぜ〜。そしたら、私の二個くらい隣のお父さんが、「あつ、あつつ」といっている私を見て、「そこ、やけどするくらい熱いですよ」と。どうやらお湯が出てくるところらしく、熱いみたい。入る前に言ってくれれば。。。なんか、「あつい」といっても、相方および一緒に入浴している方々は信じてくず、売れない役者の一人コントみたいだったんですよ。。。


あ〜すっきり、と思ってあがったら、あ、タオルがない。ハンカチやティッシュですら電車のリュックの中。。。どうしようかと二人であたふたしていると、なんと相方の隣にいたおじさんが、私たちに自分のタオルを貸してくれたんです。あ〜、旅の良いところは、こういう出会いがあるところですよね。足の疲れが取れました。おじさん、温泉ありがとう。


いざ、釧路湿原へれっつごー。窓の外には、牛が。そして、晴れてきた空。これならば、釧路湿原できれいな夕陽を見れるかもしれません。


釧路湿原は、昭和62年日本で28番目に国定公園に指定されました。29891haの湿原です。詳しくはこちらを。釧路湿原 - Wikipedia


18時9分釧路湿原駅に到着。次の電車までは、一時間半ほどあります。この間、釧路湿原を堪能しようと。小さな山小屋風のかわいい駅でした。


当たり前ですけれど、展望台って、上に行かないとないわけで。。。またまた歩く。そして今回も、動悸・息切れ・めまいが生じ、養命酒が必要になった頃、道が開けてきました。途中、風船おじさんに出会い、無事釧路湿原を展望できる細岡展望台へ。


細可展望台から望む釧路湿原。天気が悪い・・・。でも、低くずっと続く湿原の広さに圧巻。


釧路湿原には、ほかにも展望スポットがあります。数ある中で細岡展望台を選んだ理由は、駅から歩いてもいけるってことです。車とかあれば、ほかの展望台にも行ってみたかったですね。あとやはり、湿原内のトレッキングをしたかったです。夏の間はトロッコ列車もあり、風を感じながらの移動は気持ちいことでしょう。


釧路湿原駅19時48分の電車にのり、釧路に向かうことにしていたのですが、思いのほか、時間が余ってしまいました。駅の近くにあるというラウンジはしまっています。暗くなってくるし、蚊はすごいし、どうしよっかと思っていたら、民宿の看板が。コーヒーも出してくれるとのことで、行ってみました。入ってみると、誰もいなくて、シーンとしている。おじさんが出てきて、コーヒー二杯注文。奥から、マメを引く音がするんだけど、この音が不気味に聞こえてくるくらい、あまりにも周りに何もなく、静か。そんな中で思い出した話は、「三枚のお札」。
山の中、道に迷った小坊主が、やさしそうなおばあちゃんに家に泊めてもらう。夜、変な音で目を覚ま、明かりについている部屋をのぞいてみると、そこには、昼の姿とは似て似つかぬ姿になったおばあさんが。そして、小坊主を食べるための包丁を研いでいるではありませんが!!と、そんなことをマメの引く音を聞きながら、もしや。。。と実は思っていたりして・・・と、そこに、さっきと変わらぬおじさんがコーヒーをもってきてくれました。優しい顔のおじさんで、コーヒーを出す作業が終了したので、音楽をかけてくれて、先ほどの不安は解消されましたとさ。帰るとき、おじさん「ヒグマに食べられないようにね、ヒグマいないけどね、くくくく」みたいなことをいって送り出してくれました。相方は、なかなか気の利いたギャグを言うおじさんだと評価していましたが、それはどうだろと、私は思いました。


電車が来て、いざ釧路へ。