部屋を片付けていたら…

部屋を片付けていたら、引き出しの中から赤茶けた紙を発見した。その紙は、高校のときに隣の席の男の子からもらったものだった。この男の子、とてつもなく頭がよかったが、そうであるが故に、クラスの男の子は余り彼と話をしなかった。しかし、なぜか私は彼のことが好きで(あ、恋愛という意味ではなく、人間的にね)、当時はまっていた「大地の子」の話や、当時大好きだった数学の先生について、話をした覚えがある。しかも、数学の先生の写真を撮ってきてくれたし(笑)。
彼は全校でも1,2番、あたしは下から数えたほうが速くて、こんな私が隣で申し訳ありません・・・と思って毎日を過ごしておりました。さて、そんな彼と受験前、「生物がわからない」と話をしていたら、「俺、受験で生物使わないから、俺の持ってる問題集あげるよ」とのこと。次の日に、その問題集を持ってきてくれて、なんと、「受験までの勉強の仕方」なるものを紙に書いてきてくれたのである。おおおおおーとびっくり。以後、私の勉強のお守りとなっていたのでした・・・ということを、今まで忘れていた(笑)。引き出しの中からでてきて、ビックリした。
今でも通じることが沢山書いてある。「受験は自分の問題であって、他人には関係のないこと」「あと、数ヶ月がんばればいいのだから、他人をかまってないで、勉強すること」。確かにそうだな。あたしは人をかまいすぎた。自分のために時間を使わなければ。
そんな彼は、高校の同級生の子と結婚したよ。今はどこかでお医者さんをしているはずです。同窓会とかやってもこないだろうな。元気かな。