アライグマの話

先日、訪問した農家で、昨年、とうもろこしが、アライグマにやられてしまったとのこと。おばあさん曰く、「狐はね、自分が食べたい分だけとって、いなくなるからいいんだけど、アライグマは、全部にいたずらをするんだよ」とのこと、「へえ、物語とは違うんですね」と、よくわからない相槌をした私…。「そうだよねえ〜、ほんとそうだよ」とわかってくれたおばあさん。要するに、物語では、きつねってずるがしこく書かれてるジャン。でも本当は違うんだなと思ったわけだ。おばあさん、わかってくれてありがとう・・・。
アライグマの夫婦愛にも感動したと話してくれた。飼料を食べようと一匹のアライグマが小屋に入ったらしい。閉じ込めて捕まえてやろうと思ったら、どこからかたくさんのアライグマがあつまってきて、「助けてくれ〜」っていう目で自分たちを見つめてくるんだって。そのうちの一匹が(おばさん曰く、中にいるアライグマの妻だとのこと)が、血まみれになりながら、シャッターをこじ開けようとがんばり、命がつきたらしい。それをみて、動物にも夫婦愛や家族愛があるんだと思ったんだってさ。
獣害は農家にとってはやっかいなもの…。共生なんぞむりであり、難しい話だなあ。