ベランダ

実家のパソコンは、階段を上がったホールの場所にあります。
よって、実家で作業をする際は、ここが定位置となります。
ホールからは、ベランダにでられるのですが、そこにはある夫婦の家があります。
ツバメの夫婦です。


作業の間、チュンチュンチュンチュン何かを話しています。
何を話しているのでしょう。
疲れたときに、ふと目を向けると、心が温かくなります。


そして、下に目を移すと、そこには枯れた鉢が。
これは、母が姉にもらったにもかかわらず、
枯らしてしまい、処理に困ったおいているものです。
捨てることも出来ず、でも、もう本来の機能を果たしておらず。
母の心のうちが察しられ、切なくなります。


このベランダ、冬には母が干し柿をつるします。
実家におり、修士論文でパタパタしていたとき、
よく、寒い中ベランダの扉をあけ、干し柿を夜食にしておりました。
今はありませんが。


他にも、お父さんの買いだめている缶コーヒーや栄養ドリンクが
おいてあるので、時々失敬しています。
ビールもありますが、さすがにそれには手をつけておりません。


あれ?
うちの父親、スーパー○ライが御用達だったはずなのに、
ベランダには、黒○ベルの箱が。
以前、私が黒○ベルを買ってきてから、父は味をしめたのか?


前、「なぜ黒○ベルは美味しいのに、飲まないのか」と父に聞いたら、
「黒○ベルは美味しくて、はかどってしまうから、寂しい」と話していた。
うちの父親は、まるで日本酒のようにビールを飲む。
小さなコップに入れてちびりちびりと。
以前、なぜビールジョッキに入れないのかと聞いたら、
やはり同じような回答が。
「ビールジョッキだと一回か二回で終わってしまうから寂しい」と。


一日の終わりを、わずか500ミリリットルのビールで癒したいのであれば、
うまいビールを飲むよりも、まあ、飲めて、さほどまずくもないビールで
ゆっくりと時間を楽しむのがいいらしい。
父親なりに、節約意識だろうか。


といっても、黒○ベルに変更されたようですがね。

色々と、楽しい想像をさせてくれる、いいベランダです。