いろいろありすぎて・・・。

  • 35540

さて、この数字、なんだかわかります?
って、わかるわけないですな。


青森県大鰐温泉から秋田市までのタクシー料金です。
なんと、私、こんなゴージャスなことしちゃいました。
って言いたいけれど、ちがいます。
まあ、以下の文を読んでくだされ。


23日に、友達と2泊3日の函館旅行を計画していました。
私はバスで函館に向かい、友達は秋田から電車で函館に来る予定でした。
バスに乗ったら、友達からメールが来てて、
なんとなんとなんと、
秋田から北海道方面の電車が全部運休とのこと。
んで、旅行を中止せざるを得ないとのこと。


なんですと〜ってかんじでしょ。
函館はとっても天気良くて、
しかも、周りはカップルだらけで、
なんか、チェっって感じ。


仕方がないなと思ったし、
早く「秋田」に触れたかったし、
友達や家族に早くあいたかったし、
今日中に動いたほうがよいと思ったし、
そんで、秋田に帰ることにしたわけですよ。
ラッキーピエロは楽しみましたがね。


んで、秋田までの特急が動いていることを
函館駅で係りの人に確認し、切符を買いました。
特急の指定も取れたし、土産も沢山買いました。


なのに、なのに、なのにですよ。
青森に着いたら、特急は動いてないので、
普通列車で帰ってくださいとのこと。
は?ってかんじでしょ。
文句を言っても仕方がない。


とにかく、その電車に乗り込んだわけですが、超満員。
子供はぐずってかわいそうだし、
弘前までの間も、結構止まるし、
みんな、だんだんいらいらしてくるし、
空気が薄くなってくるし。


まあ、そんな状況も弘前で人が沢山おり、解決したわけです。
がー。
この電車、これ以降は、大鰐温泉までしか動かないという。
なぜなら、碇ヶ関で、倒木&雪を抱え込んで電車が動かないから。
動く見通しは、9時くらいとのこと。
そのときは、まだ7時。


誰もが、弘前にとどまるか、
この電車に乗ったままでいるかと悩んだけれど、
そのとき、私は電車にとどまることを早いうちから選択していた。
その理由は、母さんのメール伝いで伝えられた父さんの一言。


「待っていれば、弁当がでるかもしれん。がんばれ。」


こんな機会めったにないし、
私は時間がないわけではないし、
せっかくなら楽しもうとも思えてきた。


予定通り、大鰐温泉でもちろん止まったわけですが、
その電車に乗り合わせたのは、秋田行きの途方にくれた8人。
寒空の中ホームで親睦を深め始めました。


どうやら、友達関係にある三人以外はみんな一人ぼっち。
車掌さんや運転手さんとも仲良くなる。
それぞれの状況を聞いてみると
一人のおじさんは、葬式があって能代に向かっているという。
かわいい女の子は、どうやら秋田でクリスマスでお友達と会うみたい。
友達三人ぐみは旅行かな?
私は帰省。
ほかはわからん。


そしたら、車掌さんが
「今、食堂に弁当出せるか聞いてくるから」と。
わ〜い。予想通り、弁当だ。


と思ったら、戻ってきた車掌さん、
「タクシーで、秋田に向かってください」と。


予想外の展開。
こんな長距離、乗ったことありません。
かなり、みんなの顔にやらしい笑みが。
なんか、権利を主張しつつ、恐縮しつつ、貧乏性が。
そんな感じ。


お菓子を買って、遠足気分になり、
10時の割り増し音も、みんなで喜び、
「こんな経験(長距離タクシー利用)初めてです」と、
みんなで声高に運転手さんに伝え、
「狭いタクシーですみません」という運転手さんの言葉に
「(電車とまってたから)動いているだけましです」
という、おじさんの言葉。
それに、みんなで爆笑し、
なんだかんだと楽しい経験をしました。
その結果の35540円だったわけです。


それにしても、南下するに従い、雪の状況は険しくなっていくわけで。
私は、北の大地から来たわけで。
あまりにも雪の多さに絶句したわけで。
ほんとにここは秋田なのかと、びっくりしたわけで。


今日も、この天気の影響で羽越線で大きな事故があり、
乗客やその家族、運転手や車掌さんのことを考えると
やるせない気持ちになるわけで。


こんな天気がいつまで続くのだろうかな。