遠い夢かと思っていた夏が来た。
来たら、きたで「なんだかな・・・」っていう感じ。
待ちに待ったジャンボドラ焼きが、大きすぎて「なんだかな・・・」
っていうような気持ちに似ています(笑)。


昨晩、我が家に扇風機が登場しました。
といっても、小さな扇風機です。
しかし、この扇風機なんと光るんです!!
別に私が自慢したいわけではなく、きっと父さんが自慢したいはず。


その理由は、さかのぼること、二年前。


一昨年の夏、あまりの暑さに部屋に扇風機を買おうと計画。
父さんに、「扇風機買ってきて。安売りの500円くらいのでいいから。」
といって、お使いを頼んだのでした。
コジマとかで特価品で売っている500円くらいの扇風機って、でかいんだよね。
ま、それがくるだろうと思っていたら、
父さんが小さな箱を抱ええっちらおっちら帰ってきました。


「扇風機かってきたぞ、この扇風機はすごいんだ、スイッチをいれてみろ」
スイッチオン。
「な、光るんだぞ!!すごいだろう。な。」


扇風機の土台が、スイッチを入れると緑色に光る。
さっぱり意味がわからん。
プロペラが光るとかなら、まだオッーって思うけど、土台だよ。
土台が光って何かメリットがあるのかね・・・。


どう反応していいものか、少し悩んだが、普段は無口な父さんが、
あまりにも自慢げに、しかも、俺、いいもの買ってきただろう的に話してくるので
「ありがとう、すごいね・・・。」というしかありませんでした。
いい娘だな、私。
続けて、父「他にも色があったけど、お前は緑がいいと思ったんだ」みたいな・・・。
ま、確かに緑でよかったけれど。


母さんは「あれ、みれ、お父さん、いいもの買ってきたと思ってほいほいめいてるんだよ」
→この文、意味わかります?
 「みてごらん、お父さんの顔。あんたにいいものを買ってきたと思っていて、うれしくて  しょうがないんだよ」っていう感じの意味。


4人家族の中で、男ひとりの父さんは、普段は無口だけど
なんだかんだと女性陣に気を遣い、
どうすれば、気に入ってもらえるのか考えていたのだろうか。
(注意!!決して我が家では父を邪険にしておりませんよ)
その結果が、きっと緑に光る扇風機なのだな。うん、そうだ、きっと・・・。


あっ、そうそう。ちなみに扇風機は1400円くらいでした。
父さんは、得意げに「お金はいらないよ」って言っていました。


二年経ってみて、大きさもちょうどよいし、決して迷惑な代物ではないけれど、
いまだになぜ土台が光るのか、意味がわからないのです。
だれか、土台が光る扇風機、もってませんか?
持っていたら、共に語りましょ。