会話

院生の友達と話すときに良く出てくるのは、「普通の会話」が出来なくなった・・・、ということ。「普通の会話」って何?っていわれると、確かにって思うんだけど、院生になって「これはどういうこと」「こことここはどうつながるの」「それ意味あるの」とか言われて、それに答えるようになってから、「普通の会話」が出来なくなりました。

友達同士の会話って言うより、何か窓口に用事があって話しに行くときとか、私がコメントにも書いたように、クレイマーになるときとか。「自分が今、あなたにお願いすることは、これだけの意味があって、今後の利用する人たちにこんなに意味のあることなのです。この意見を述べるにいたったのは、こういうことがあったという事実があり、云々」みたいになっちゃうんだよ。しかも、「自分は悪くない」ってことを一生懸命証明しようとするし。自分が窓口の人だったら、絶対こんな人うざいね。

まえ、ある窓口の前にあるシュレッダーをあたしが使っていたら、そのシュレッダーなぜか壊れてしまった。おそらくあたしが使う前から調子がおかしかったんだけど。そのまま知らん振りもありかな〜っておもったけど、後に使う人が来て、つかえなかったらかわいそうジャン。いろいろと直してみようと思ったけれど、全くできず。説明書もないし。それで、窓口の人に話しにいったんだよね。その話しっぷりも、今となってはほんとうざいって思うんだけど。

「すみません。あのシュレッダー壊れてます。おそらく私が来る前から壊れていたんです。私の作業はもう終わったのですが、今後使用する人が使うときに困らないように、直してみたんですが、直らないし、説明書も探したんですが、説明書もないし、直してもらえたらありがたいんですが」

窓口の人、???ってかんじ。どうやら、そのシュレッダーの管轄はこの窓口ではなかったみたいなんです。だから、あたしがうだうだいっても、窓口の人には?なわけですね。

話をすすめながら、「あ、あたし、今うざい、うざい、超うざい、うざー」って思いながら話してた…。時間差で、担当の人も「この人、うざい、うざい、うざいです」位におもっていただろう。

あたしが「あのシュレッダーの管轄どこですか」って聞けば、もっと早くことは進んだろうにと。もしくは、知らん振りしても、何らかの対応がとられる手はずになっていたかもしれないし。

そうは言いつつも、やはり大学っていう不思議な空間が原因でもあるような。印刷機にしても、シュレッダーにしても、職員も使うし、学生も使う。職員が使って壊れた場合は、何らかの連絡系統があって、処理が可能。でも、学生が使って壊れた場合、どこに、だれに言えばいいのか連絡系統がしっかりしてないんだよね。小学校の道徳で、かびんが壊れたら先生に言いましょうとかあったけど、学生や院生が、「先生、コピー機壊れたんですが」っていったらあほだし、先生だっておそらくどうしていいかわからない。とにかく、職員・教員・学生と大きくわけで三種類の人種がいるとして、これら三種類の人々が同じ空間で生活しているにもかかわらず、連絡系統が共有されていないのです。小さなことから、大きなことまで。あと、大きな組織に身をおきつつも、学生という存在がマージナルなので、そこらへんもあるでしょうね。

ま、でも一番大きな原因は、私たち院生の社会経験が乏しく、かつ貧乏性だってことでしょうけれどね。大きなものが壊れてしまうと「弁償」という二文字が頭をよぎる。でも弁償するほどのお金はもっていない、どうしようみたいな。大きな企業であれば、いろんな機器が壊れることは想定されてて、修理代とかも予算に入っているもんなんでしょ。で、壊れてもそんなにびびらなくても済むんでしょ。

ああ、早く大人になりたい、そしてきちんとした社会経験をしなければ。