時津風部屋の事件

痛ましい。「逃げろと言えば・・・」という亡くなられた力士のお父様の言葉。人が何かに向かっているときに、多くの人は「がんばってね」というけれど、「がんばってね」という言葉は、とても苦しい言葉だと思う。第一、何かに向かっているとき、人はがんばっていないはずないしね。

でも、やっぱり、誰もが簡単に「がんばってね」っていちゃうよね。もちろん私も。何かに向かっているときに、「がんばるな」「逃げてもいいよ」「ゆっくりね」「戻っておいでよ」ときちんといってあげられる人はどれくらいいるだろう。そうやって言ってもらえる人はどれくらいいるんだろう。最近、そんなことをつらつら思うな〜。

友達が、最近の恋愛感の変化について話していた。「昔は、夢にまっしぐら向かっている人が素敵だと思ったけれど、今は、つまずいたときに逃げれる人がいいと思うんだ〜」と。なるほど。

一期一会を見て思った。がんばる大学生VSがんばらない大学生、みたいな内容。夢を熱く語る大学生とそのとき暮らしの放浪学生。前者は、夢を持とうぜと語る。後者は、夢を持っている人はそれで行けばいいという。別に自分のようにはなってもらわなくてもいいと。なるほど。


逃げるということや、いわゆる普通の世界からドロップアウトすることは怖いことかもしれないけれど、それを実行するということも、その意味ですごく勇気が必要なことだよなと。夢を持って進んでいる人は、夢を持たない、もてない人の気持ちをどこまで知っているのかと。