調査実習

三泊四日の調査実習が今日、終わりました。私はTAで、準備・引率を兼ねての参加、その間に調査をし、さすがに疲れました。帰ってきたのが5時前だとおもいますが、ベットに横になり、記憶なく、10時半位に起きました。眠い。


今回の調査実習は、以前から私がお世話になっている地区にお話を聞きに行きました。農村ね。まもなく作況指数を調べる坪刈が行われますが、田んぼの稲穂は黄色くて、私もわくわく。おいしいお米の季節がくるなあと、花より団子状態でした。


私の地区には、私を含め7人学生がはいったのですが、最初は農業に興味をもてずに参加していた学生たちも、地区の方々が丁寧に農業についてお話してくれることで、しだいに楽しさを見つけ、調査に出かけるようになっていったようです。一日たつごとに、調査に向かう学生の顔つきがどんどん変わっていって、現場の教育力というもののすばらしさに、感動です。連れて行ったこちらとしても、大変うれしく思います。


どの職業もそうなのかもしれないけれど、農業を職業とする人々には、覚悟の違いを感じます。そして、幅広い知識と経験に裏づけされた自信と、実践から身についた言葉と対応には、脱帽です。最近では、農村へのあこがれから定年就農とか、新規就農の話が聞かれますが、それはそれでうれしいことだし、必要なことだとは思うのですが、現場の人たちから話を聞くと、農村へのあこがれをそう簡単には口にすることができないなと思われます。


調査に行くと、「農村に嫁にこないか」「農家の嫁ならんか」と冗談半分で聞かれ、「あ〜、農村いいですよね」といっているうちは、相手はあまり農業にたいする話をしてくれないようにおもいます。以前、飲み会の席で、「農家の嫁はいやか?」と聞かれ、「いろいろ話を聞いて、農業は素敵だな、そこに力を注ぐ人たちも魅力的だなっておもったけど、だからこそ、中途半な気持ちで、『農業いいですよね』とか、『農家のお嫁さんになるのいいですよね』って言うことが反対に失礼に思えてきた」と話したところ、農業という職業について、農業という職業の中のお嫁さんの役割について、現在の農業情勢についていろいろと話してくださっことを思い出します。それから、相手の対応も反応も違ってきたし、いろいろと話を聞かせてくれるようになったなと思います。


相手の真剣さには、やはり真剣をもって向き合わねば。調査に行く度に反省です。


そんな中で姉さん、事件です。いつもお世話になっているおばあさんの家に学生を届けて、「お願いします〜」みたいな事を私がいったら、そのおばあさんが学生を見て「お、今度は若い子だね」といったあとに、ばつが悪そうに私を見たのには受けました。おほほ。事件です。


そして、事件多発です。学生と二人で調査して、最後雑談をしているときに、「何歳なの〜」って聞かれ「うっ、29歳です」といったところ、相手もフリーズ、そして、一緒にいった学生も「え、そうだったんですか…」とフリーズ。二人の目が点状態の顔を前に、私の乾いた笑いだけが、その空間に響いたのでした…。


台風とともに始まった今回の調査実習でしたが、後半は天気が回復し、気持ちい風を受けながらの作業でした。実習はとてつもなく疲れたけれど、たくさんの野菜を頂き、きれいな景色を見て、とても癒された3泊4日でした。学生たちも、みんな楽しめたようで、良かった良かった。お疲れ様でした。



後は、集計、分析ですね…。その準備を考えると、どこか遠くに行きたくなりますが、気のせい?