タイでクーデター

タイでクーデターが起きた。
これまでどこかの国でクーデターが起きても、
そんなに気にならなかった。


けれど、現在仲よくさせてもらっている留学生にタイ人がいることから
なんか、他人事ではない。
今回クーデターを起こした国軍の中には、
以前、引越しでお世話になった軍人さんがいる。
大丈夫かな。


チップ、Aさん(留学生)大丈夫かな〜と思ったけれど、
思えばチップ、Aさんは今、日本にいるから大丈夫。
それより、後輩のKちゃんが、今、タイにいるわけで、
そちらが心配。


チップに一応、ご家族とかは大丈夫かと聞いてみたら、
チップは笑顔で、大丈夫大丈夫との事。
同時に、政治について色々と教えてくれた。
タイの世論は、クーデターをとても歓迎しているし、
こんなことはいつもの事みたいな勢いで話をしていた。
14年前にもあったしねとのこと。


同年代の彼女たちではあるが、
政治に対する意識が強い。
タイの政治について、いつもおもしろそうに話しているし、
研究も、そのような情勢に依拠したものであるようにも思われる。


それにしても、今回のクーデターで、
今、自分が生活している日本について考えさせられた。


クーデターの原因は、タクシン首相の親族株問題。
まあ、やってることはだめにしても、
経済発展においては、それなりに力を発揮してきたらしい。


貧富の差が激しいタイ。
南部に多い金持ちにとっては支持すべき政治体制ではあったわけだが、
北部に多い貧困層にとっては支持すべき政治体制ではない。
タイは仏教国。皆様、心優しい人達。
貧富の差を、人と人が交わることで解決を試みる。
底辺部分にいて伝わらない声を、
ある程度、政治にアクセス可能な人達が
きちんとした意見を持ち、
世論を成立させている。


世論が政治を動かす。
今の日本ではありうるのだろうか。
というか、今の日本に「世論」はあるのだろうか。
プチナショナリズムではないけれど、
やはり、国というものに対する私たちのとらえ方、
国を動かすであろう、個々人の考え方を今一度考える必要があるだろう。


人気だけで成立している政治ではなく、
個々人の欲求を反映した政治である必要がある。
とかいいながら、選挙に行かないこともあったりする私。
ダメだね〜。
考えないとな。